産業医としての考え方

画像:産業医

当クリニックは、訪問診療対象地域の患者様にとって身近な存在であるために、地域の医療機関と提携を行い、様々なケースに対応した医療をご提供致 します。

近年益々需要が高まっている産業医ですが、「働き方改革」によその重要性が注目されています。そこで、つじがみクリニックの考えるこれからの産業医の役割や考え方についてお伝えします。

現在、産業医の有資格者数約9万人といわれており、その中でも企業の期待に応えることができる産業医は意外と少なく、逆に企業の期待に応えることができる産業医へのニーズが益々高まっています。

産業医の仕事内容は、健康診断をはじめ、健康相談、メンタルヘルスに関する相談、長時間労働者への面接指導などと様々です。特に、過重労働やパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントによる健康被害は増加しており、メンタルヘルスに関する相談件数も増加傾向にあります。労働者の健康管理に関する悩みも年々多様化しており、今後は益々専門性の高い知識が産業医に求められていきます。

また、産業医の仕事の一つとして健康指導があります。この健康指導を行う上で重要なこととして、相談内容が個人の問題ではない場合に、組織の問題点をいち早く見つけ出し、改善策をアドバイスして組織に実行させる能力も必要です。また、健康経営にコミットする力が求められています。

産業医の資格を取得するためには、、医師免許取得後に日本医師会または産業医科大学による研修を受け、それぞれが認定する産業医の資格を得るのが一般的です。ただ、教育内容は資格取得をする上での最低限必要な教育であり、資格取得後も知識や実践力を高めていくことが重要です。企業に求められる産業医になるためには、資格取得後も学び続け、自身の能力を高めていく姿勢が重要です。

また、産業医は「一般の主治医」とは異なり、本人からの情報だけではなく、会社の上司や同僚からの情報も取り入れることで、入手した情報を基に様々な角度から中立的な立場で判断しアドバイスできる人材が求められています。

やる気がある医師には、年々需要が高まる産業医に是非チャレンジしてほしいと思っています。

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